とりあえず位置情報
位置情報サービスの市場規模

位置情報サービス、LBS(Location Based Service)、ジオロケーションサービス、Geo Location Service、など様々な呼び方があるが、今この位置情報サービスが盛り上がっている。米国発サービスのFoursquareは、ユーザー数が600万人を超え、また、この間KDDIとの提携を発表するなど、ここ1年での成長が凄まじい。foursquareは、この間の発表にもあった通り、成長率3400%という数字には、ただただ驚くばかりだ。日本勢でもロケタッチやはてなココなどのサービスが台頭してきている。

ではいったいこの位置情報サービス、どれほどの市場規模があるのだろうか?

1.市場規模

IE Market Researchのレポートによると、GPSナビゲーション市場と位置情報サービス市場を合わせ、2009年では全世界で16億ドルだった市場が、2014年には134億ドルになるとの見込みだ。中でも成長が著しいのは、位置情報をベースにした広告市場だとの発表がなされている。位置情報ベースの広告市場は、2009年で2億ドル、2014年で59億ドルとの予測がなされている。

国別に市場を見ると、一位はアメリカで2014年に41億ドル、次いで日本が2014年に17億ドルとなている。(ちなみに位置情報ベースの広告市場だけでみると、アメリカが2014年で20億ドル、日本が2014年で9億ドル、となっている。)

だいたいFacebookの2010年広告売上が18億ドルだから、2014年にはそれに近い規模に日本の市場はなるだろうということだ。

一方で、Borrell Associatesのレポートによると、米国でのProximity Marketing(直訳すると近傍マーケティング)の市場規模は、2009年で0.3億ドル、2014年には39億ドルになるだろうとのことだ。

位置情報サービスの市場規模と言っても、そのどこまでを市場に含めるか?で規模感はかなり異なってくるのでなんとも一概に言えないが、位置情報サービスをベースとした広告市場だけ、Proximity Marketing市場だけ、を例にとると(上の2つをまとめると)、2014年には数十億ドルといった市場規模になるとのことだ。

2.利用者数

SNL Kaganのレポートによると、2010年現在、米国では3300万人ものユーザーが位置情報サービスを利用していると述べている。また、IE Market Researchによると、位置情報サービスをベースとした広告を閲覧するユニークユーザー数は、2014年には7.8億人になるとの予測を立てている。この数字イコール位置情報サービスの利用者数とはならないのだが、この数字を見る限りでは、近い将来には、利用者数が数億人レベルに達するのは確かなのかもしれない。

3.利用者属性

Forresterのレポートにもある通り、North American Technographicsの発表によると、foursquareなどの位置情報サービス利用者のデモグラフィクス(米国)は、典型的なアーリアダプター構成であると読み取れる。構成は次の通りだ。年齢構成は、18歳から29歳が44%、30歳から43歳が42%、44歳から53歳が9%、54歳から64歳が5%。平均年齢32歳。男女比は、男性が78%、女性が22%。平均世帯年収は、10万ドル。学歴は、大学卒以上が70%、となっている。

位置情報サービスをリサーチしている身としては、市場の規模が大きくなる、利用者数が増える、ことは喜ばしいことなのだが、市場規模に関しては少し数字が物足りない気がする。話は少しそれるが、世界のモバイル決済市場規模が2014年には6000億ドルに達するだろう、との予測があるくらいなので、これに及ばずとも、もう少し規模感が大きくなってほしいものだ。

  1. masaakisaito posted this
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